2008-06-13から1日間の記事一覧

モラヴィアとゴダールの「軽蔑」

アルベルト・モラヴィアの「軽蔑」を40年ぶりに読み直した。この作品はモラヴィアのなかで最も完成度が高いとずっと思っていた。しかし今回読み直して、細密な心理描写がむしろ鬱陶しいくらいだった。小説は一人称で書かれていて、思考の描写が地を這うよう…